【サット・サンガ】プラーナーヤーマの実践の(2)ナーディー・シュッディ


ビージャのサット・サンガはオンラインで行っています。

アーサナだけではなく、ヨーガを深めたい方なら、どなたでも無料で参加できる集まりです。

コロナは大変でしたが、また、まだ完全に終息してはいませんが、リモートで繋がりながら、無理なく学びを深められるやり方を発見できたので、このやり方で継続していこうと思っています。

内容は、始まりのマントラを唱えるところからスタートします。

その後、参加者で『パタンジャリ・ヨーガの実践』を意見交換しながら読み進めています。

参加者で順番に読んでいくので事前にご用意ください。

 ☆日本ヴェーダーンタ協会 

 ☆Amazon

 ☆楽天ブックス で購入可能です。

進行役も順番で行っていきます。

本の小見出しで区切り、順番に読み進めていきます。

ひとりが終えたところで、感想を話し合います。そして最後も終わりのマントラを唱えて終わります。

1月からアシュターンガ・ヨーガの実践の4番目、プラーナーヤーマに入っていて、今月もプラーナーヤーマの続きを読み進めていきます。

5月の復習

5月はプラーナーヤーマの実践(2)ナーリィー・シュッディから読み進めました。

私たちはナーリィーと言わず、ナーディーと言います。

しかし、この本の注意書きには、サンスクリット語の

は、日本語にない特別な発音なので、この本では「リィ」と表記すると書かれていました。

サンスクリット語は私たちの暮らしの中でも使われている言葉がたくさんあり、最近いつも聞いているPodcastの番組で「アイウエオ・・・」と、小さい頃から五十音を習いますが、本来はマントラを唱えるためのものだったという話も聞き、わくわくしながら図書館で『サンスクリット語・その形と心』という本を借りてきました。

この本の「まえがき」の部分に

日本人も、仏教を通じて古くからサンスクリットに親しんできているのである。特に、平安時代に空海たちが中国から密教を将来して以来、真言宗や天台宗の学僧たちは競ってサンスクリット(悉曇学)を学んだ。日本語の五十音図(アイウエオ、カキクケコ・・・)は、サンスクリットのアルファベットの配列に由来する。中国からサンスクリットのアルファベットの配列を描いた図が伝えられ、それにならって日本語の五十音図が作られたのである。

『サンスクリット語・その形と心』上村勝彦・風間喜代三

と、書かれています。

Podcastではさらに舌の位置で発音が変わるので、それを整理して作られていると話していました。

さらに、本来、日本人は「いろはにほへと ・・・」でかなを覚えていたけれども、これも空海さんが悟りの境地を表したものだというお話でした。

サット・サンガでは間違えて「無常」を表した・・・って話したかもしれません。

訂正します。

そんなふうに日本人と縁が深いサンスクリット語ですが、『サンスクリット語・その形と心』にも書かれていましたが、辞書の引き方も難しいようです。

これは成瀬貴良先生にも同じことを教わりました。

ただ、ヨーガの教典はサンスクリット語で書かれているので、表記が難しいということを今一度わかってくださいね。

なので、本に書かれているのと、実際に教室で使っている言葉が違うと、せっかくヨーガを深めようと読んでくださる皆さんも頭がグルグルと混乱すると思うので、本に乗っている言葉はそのまま表記し()書きでいつも教室で使っているものを表記していきますね。

さて、内容に戻ります。

前回のリズミカルな呼吸であるリズミック・ブリージングを十分行った後に、ナーリィー(ナーディー)・シュッディに進みますが、この実践をとばしてクンバカはしてはいけないと注意されています。

そして、

特にナーリィー(ナーディー)・シュッディはストレス解消、心身の調和、落ち着きなど、その効果は多大です。朝起きたらぜひこの呼吸法を5分間おこなってください。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれています。

この後にやり方が書かれていますが、教室で行う【アヌローマ・ヴィローマ】でした。

教室では4月に練習しました。

これもやり方がわからなかったら聞いてくださいね。

続いて(3)クンバカを取り入れた呼吸法に入りました。

やり方をみると、教室で行う【ナーディー・ショーダナ・プラーナーヤーマ】にバンダを入れないやり方でした。

そして、

クンバカを実践する場合は、経験を積んだ適切な指導者について実践してください。また、肺に問題がある人、疾患がある人はおこなわないでください。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、注意が先に書かれています。

実践方法は、吸う:止める:吐く=1:4:2 の比率で紹介されていましたが、最初からこの比率で行うのは難しいです。

さらに難しい実践方法も紹介されていましたが、ここでも難易度の高いものだから自己判断で行うとかえって危険と再度注意が書かれています。

アーサナもそうですが、プラーナーヤーマもやり方が間違っていると身体が訴えてきます。

ですから、身体の声を無視するようなやり方は、ヨーガのやり方ではないので、やめましょう。

ここでは具体的な数字をあげるのも控えますね。

サット・サンガの参加者の中で実践したMちゃんは、難しいと感想を教えてくれました。

1分以上のクンバカなので、私は挑戦しませんでした。

ビージャでは早朝ヨーガのオンラインクラスで毎回ナーディー・ショーダナを練習していますが、4月からやっと、吸う:止める:吐く=1:2:2 までできるようになりました。

少しずつ深めていきましょう。

次に霊的実践としてのプラーナーヤーマ (1)クンバカの目的に入りました。

ここでは有名なヨーギーのプラーナーヤーマについての助言が紹介されています。

「最初の段階では、プーラカとレーチャカに合わせて心の中でマントラを唱え、同時に神について考えなさい。それができるようになってから、クンバカとともに、心の中でマントラを唱え、神について考えなさい。プーラカとレーチャカでマントラを実践をせずに、いきなりクンバカで神に集中しようとしても無理というものです」

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

プーラカは吸う息で、レーチャカは息を吐きます。

マントラ唱えながら行う時は、瞑想の時で、プラーナーヤーマの時におこなったことはなくて、また神について考えるなんて・・・恥ずかしながらしたことがありませんでした。

また、

クンバカする目的は、集中して瞑想の対象について考えることで、それができないならクンバカは無意味です。集中する適切な対象なしに、長期間のクンバカをすると、場合によっては頭をおかしくします。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれていたので、ハタ・ヨーガのプラーナーヤーマではなくラージャ・ヨーガのプラーナーヤーマについての解説にここからは戻るように思えたんですが、次から瞑想の助けになるのが、クンダリニーやチャクラ・・・とイメージを使う方法が紹介されているので、また、ラージャ・ヨーガからハタ・ヨーガの解説のようでした。

このことの断りについても最後の部分に書かれていました。

ここで、この本からは離れますが、ラージャ・ヨーガのプラーナーヤーマとハタ・ヨーガのプラーナーヤーマについておさらいしました。

ラージャ・ヨーガ(瞑想のヨーガ)のプラーナーヤーマ

『ヨーガ・スートラ」におけるアシュターンガ・ヨーガでは、ヤマ、ニヤマ、アーサナに続く四つ目の学習。スートラの中では心統一の補助的な方法として深く静かな呼吸の仕方が説かれている。これは静かなプラーナーヤーマにより、プラーナの働きや心を落ち着かせ、瞑想に適した状態に導くためである。

「プラーナーヤーマにより、心の輝きを蔽っていたものがなくなり、意はダーラナーに適する状態になる」☞『ヨーガ・スートラ』2章49~53節

『ヨーガ事典』成瀬貴良

『ヨーガ・スートラ』におけるプラーナーヤーマは、ハタ・ヨーガのように身心を活性化させるという目的ではなく、むしろ身心の沈静化させるためのプラーナのコントロールと受け取ることができます。またその意味からプラーナーヤーマは「調気」と訳されることもあります。

 スートラは、プラーナーヤーマは呼息と吸息と止息(クンバカ)との三つからなり、それぞれの呼吸は細く、長く、静かであるといっています。行者は緊張のない楽な姿勢で坐り、呼吸を調えてから、止息を入れたゆっくりとした深い呼吸にしていきます。呼吸は空間・時間・数という三つの方法で測れられます。空間で測るとは、注釈によると「風のないところで呼息の時に飛ばされる草の茎や木綿の動き、吸息の時の足の裏から頭までの蟻の歩く感触によって」、時間で測るとは「クシャナ(瞬間=瞬きの四分の一)などの時間を使って」、数で測るとは「呼吸の回数」と出ています。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

一方、ハタ・ヨーガのプラーナーヤーマは

ハタ・ヨーガなどのタントラ系のヨーガでは、プラーナを沈静化させるだけではなく、活性化して身体の変化を促し、潜在的なエネルギーを目覚めさせるためのプラーナーヤーマもある。

ハタ・ヨーガのシステムの中で、プラーナーヤーマはアーサナ同様たいへん重要な位置を占め、教典では伝統的に八種のプラーナーヤーマを挙げている。

通常はハタ・ヨーガのアーサナの実習が終わり、瞑想に入る前に行うことが多いが、どのプラーナーヤーマを行うかはその目的によって異なる。

1.スーリヤ・ベーダナ(右の鼻孔の気の流れを促す呼吸)

2.ウッジャーイー(喉を半分閉じて、寝息のような音を出す呼吸)

3.シータリー(身体を冷やす呼吸)シートカーリー(身体を冷やす呼吸

4.バストリカー(ふいごのように力強く息を出し入れする呼吸)

5.ブラーマリー(蜂の羽音のようにハミングをしながらする呼吸)

6.ナーディー・ショーダナ(気道を清める呼吸)などがある。

また、ほとんど行われることはないが、ムールッチャー(気絶するまで息を止める呼吸)、プラーヴィニー(水に浮く呼吸)などが説かれている。

『ヨーガ事典』成瀬貴良

プラーナーヤーマは「呼吸法」と訳されますが、単に呼吸の仕方であったり、酸素を有効に取り入れるだけの方法として扱っているわけではありません。前述したように、それは呼吸を通して肉体に新鮮な生命力であるプラーナを取り入れ、心身を活性化させる重要なテクニックです。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

と、こんな違いがあります。

続いて(2)マントラと瞑想を組み合わせておこなうプラーナーヤーマです。

これはクンバカをせずに、リズミック・ブリージングやナーリィー(ナーディー)をおこなう時に、心の中でマントラを唱えるやり方です。

「1、2、3、・・・」と唱えるかわりに「オーム」と唱えます。

このやり方の効果についてヴィヴェーカーナンダさんのお話が紹介されていました。

 オームが呼吸とともに、リズミカルに吸って吐かれるようにイメージしなさい。すると全身がリズミカルになるのに気づくでしょう。するとそのとき『休息とはあ何か』を知るでしょう。それに比べたら睡眠など休息ではありません。この休息がえられると、この上なく疲れた神経もしずめられるでしょう。

 「オーム」はたいへん神聖な言葉であり音なので、それを何回も唱えるとその影響で心・体・感覚は静かに、清らかになり、神聖になるという結果を得ます。ヴィヴェーカーナンダはつづけて、「この実践の効果は、まず表情の変化としてあらわれます。心がしずまるので顔に静けさがあらわれ、荒々しいしわが消えるのです。つぎに美しい声がきます。私はガサガサした声のヨーギーを見たことがありません。このようなしるしは数ヶ月の実践ののちにやってきます」と言っています。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

ヴィヴェーカーナンダさんらしい力強い言葉とともに、とても具体的に教えてくださっています。

私もヨーガ指導者でガラガラ声の人に出逢ったことがありません。

また、別のマントラを唱える方法も紹介されていました。

一元論を格言のように表している「私はブラフマンである」というマントラ を呼吸とともに唱えながら想像し瞑想する方法もお薦めされていました。

本に書かれているマントラとは少し違いますが、成瀬先生から教えていただいたアジャパ・ジャパと似ていました。

ここから、また少しハタ・ヨーガの講義のように3つのナーリィー(ナーディー)(ピンガラー、イラー(イダー)、スシュムナー)とチャクラに入っていきます。

霊的実践としてプラーナーヤーマをおこなうときは、ナーリィー(ナーディー)、チャクラ、クンダリニーについてイメージするといいようです。

そして、普通はスシュムナーが閉じているので、どうやって開くのか?は課題だと書かれていました。

続いて、クラ・クンダリニーについて。

クンダリニーはハタ・ヨーガでは必ず学ぶことですが、クラ・クンダリニーという用語は初めて触れました。

クンダリニーは実際に見えたりするものではないのですが、雌ヘビで、三巻半のトグロを巻いて、会陰のところに眠っていると喩えられますが、ここでは

「とぐろを巻いた胴体の中に、下向きにした頭を入れて寝ているヘビ」と、イメージし、クラ・クンダリニーと呼んでいます。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれています。

そして、このクラ・クンダリニーをクンバカしてためたプラーナを使って起こし、クラ・クンダリニーを下のチャクラから上に引き上げていくイメージを使います。

ハタ・ヨーガではムドラーで行うのですが、クンバカしてチャクラを意識するので、やり方は同じような感じです。

また、イメージを使う時に、チャクラを蓮の花とイメージするといいようです。

クンダリニーがチャクラを通過すると、下向きの蓮の花のつぼみが、上向きになって開花するイメージのようです。

ラージャ・ヨーガでは頭頂にいるシヴァ(ブラフマンの意味)までシャクティが上がっていき合一するのが目的と書かれていますが、まるでハタ・ヨーガみたいです。

そして、これは自然にできることではないからプラーナーヤーマの実践が必要と書かれていました。

次は、チャクラについてです。

七つのチャクラの名前、色、ハスの花弁の数、場所などが紹介されいていました。

また、これも目で確認できるものではないので、資料によって違うことがあると教わりました。

次回はひとつひとつチャクラを学んでいきます。

2023年6月のサット・サンガの日程

サット・サンガは基本第4土曜日開催です。

6月は第4土曜日の24日が開催日です。(*7月は22日です。)

17時にスタートし、18時30分までの90分間行います。

Zoomで行うので準備をお願いします。(*わからない時は聞いてくださいね)

ご予約と締切について

ご予約はLINEでもできるようになりました。

メールやお電話、予約サイトで受付ていますので、お好きな方法をお選びくださいね。

LINEにてBijaと繋がってくださいね。

メール:ylsbija@gmail.com  お電話:09079122282(加藤)

お申込みいただいた方にZoomの案内をしますので、26日までにご案内が届かない方は、お手数ですが上記より連絡ください。

締切は5月26日(金)19時までになります。

直前まではっきりしないという場合はその旨お知らせくださいね。

お申し込みお待ちしています。

最後に

お知らせなど、日々の暮らしで見つけた気づきなどInstagramで発信しています。

毎日の更新を目標にしていましたが、1月から怠け気味です。

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加藤

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