【サット・サンガ】五つのヴァーユ(5種類のプラーナ)


ビージャのサット・サンガはオンラインで行っています。

アーサナだけではなく、ヨーガを少しでも深めたい方なら、どなたでも無料で参加できる集まりです。

内容は、始まりのマントラを唱えるところからスタートします。

その後、参加者で『パタンジャリ・ヨーガの実践』を意見交換しながら読み進めています。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

参加者で順番に読んでいくので事前にご用意ください。

 ☆日本ヴェーダーンタ協会 

 ☆Amazon

 ☆楽天ブックス で購入可能です。

進行役も順番で行っていきます。

本の小見出しで区切り、順番に読み進めていきます。

ひとりが終えたところで、感想を話し合います。

そして最後も終わりのマントラを唱えて終わります。

1月からアシュターンガ・ヨーガの実践の4番目、プラーナーヤーマに入っています。

4月の復習

前回は五つのヴァーユ(5種類のプラーナ)アパーナ・ヴァーユから読み進めました。

この本の中では

①プラーナ・ヴァーユ

②アパーナ・ヴァーユ

③ヴィヤーナ・ヴァーユ

④ウダーナ・ヴァーユ

⑤サマーナ・ヴァーユ

の順番でご紹介されていました。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』の中では

プラーナの働く場所、方向、機能によって五つに分類したもので、体はこの5種類のプラーナ(5つのヴァーユ)によって機能しています。

〈中略〉

問題は、彼らの意見がからなずしも一致しておらす、場合によっては正反対のことを言っている点です。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれています。

私は、パンチャ・プラーナとして教わりました。

何度も紹介している『いまに生きる インドの叡智』には、プラーナの働く場所が、下から順番に紹介されていて覚えやすいです。

①アパーナ

②サマーナ

③プラーナ

④ウダーナ

⑤ヴィヤーナ、ヴァーマ、ヴァーユ、ヴァータ

と、なっています。

働いている場所についてだけご紹介すると

①アパーナ

ヘソから足にかけて

②サマーナ

腹部

③プラーナ

鼻から心臓

④ウダーナ

首から上

⑤ヴィヤーナ、ヴァーマ、ヴァーユ、ヴァータ

身体全身

に分けられています。

他に『いまに生きる インドの叡智』には、色や五大元素、どんな働きをしているのか?書かれています。

これがまた、「ふむふむ・・・そうだな〜」と納得させられる内容で、プラーナは目には見えないけれども、存在しているんだなと思わせてくれます。

今回、『パタンジャリ・ヨーガの実践』には4人の注釈者の意見が書かれていますが、初めて知ったことがあったのでご紹介します。

③ヴィヤーナ・ヴァーユ

人が死ぬとき、ウダーナの働きによって、霊(魂と精妙体と原因体とカルマ)が体の外に出ます。ヨーギーの場合は頭頂から、普通の人は目や口から出ていきます。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

これもまた、目で見ることができないプラーナなので、多くのヨーガ行者達が共通して感じとったことなんだと思います。

そして、この5つのプラーナとは別に『ゲーランダ・サンヒター』(ハタ・ヨーガの教典のひとつ)から引用されている、ナーガ(ゲップ、嘔吐)、クールマ(まばたき)、クリカラ (空腹感)、デーヴァダッタ(あくび)、ダナンジャヤ(体を養い維持する)が紹介されています。

『ヨーガ事典』では、先のパンチャ・プラーナと上記の5つのプラーナを足して、エーカダシャ・プラーナとして紹介されています。

ただ、『ヨーガ事典』では、クリカラクリラとなっていて、意味はくしゃみでした。

だからか?成瀬貴良先生は、「ヨーガやプラーナーヤーマを行うと、プラーナに満たされるからお腹が空かないでしょ?」「お腹が空く?それはまだまだ修行が足りないね。」とニコニコお話されていたのを思い出しますが、クリカラ には空腹感という意味があるということであれば、お腹が空いてもいいということになりますが、イメージとしては、成瀬貴良先生がおっしゃることが正しい気がします。

こんなふうに、自分の師についてしっかりと学ばないと、せっかく学んでいるのに、迷ってばかりになってしまいますね。

パンチャ・ヴァーユの次はプラーナーヤーマの実践ープーラカ、レーチャカ、クンバカに入りました。

サンスクリット語なので、最初は覚えるのが大変でした。

プーラカは吸う

レーチャカは吐く

クンバカは息を止める

そして、クンバカにはアンタル(アンタラ)・クンバカという息を吸って止めるもの、これはプーラカ・クンバカともいいます。

バヒ(バーヒヤ)・クンバカという息を吐いて止めるもの、これはレーチャカ・クンバカとも言います。

すでに2種類でそれぞれ2つに言い方があり4つの名前があります。

さらに、意識的に息を止めるサヒタ・クンバカと深い瞑想の時に自然におこるケーヴァラ・クンバカの2種類があります。

もう、カタカナが嫌になりますが、繰り返し練習すると案外覚えられるものです。

ただ、名前を覚えるだけでは意味がないので、ケーヴァラ・クンバカまではなかなか深められませんが、実践して深めていきたいですね。

また、『いまに生きる インドの叡智』でも学びましたが、ラーマクリシュナ さんは深い瞑想状態に入ることができる聖者で、『パタンジャリ・ヨーガの実践』にはラーマ クリシュナ さんの言葉が紹介されていました。

「もしバクティ(神への愛)が本当に深まったら、特別な呼吸法をしなくても、その人の呼吸は自然とクンバカと同じ状態になっている」

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

バクティ・ヨーガの聖者といわれるだけあって、とても力強い言葉です。

これは「プラーナーヤーマは、霊的実践として本当に必要なのか?」という質問への答えで、真意は「神への愛が本当に深まれば、他の実践は何もいりません」ということです。そうなれば自然に呼吸は整って、プラーナーヤーマを実践した結果と同じ結果が得られるのです。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

そして、ここで『ヨーガ・スートラ』第2章45節引用され

「イーシュワラ(イーシュヴァラ)に集中して瞑想することでサマーディにいたる」

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

『ヨーガ・スートラ』の中でも特に重要だと書かれていました。

日本人の宗教観からすると、神を愛するっていうのがピンとこないかもしれません。

私たちは神様を拝むときは【現世利益】がメインで、初詣に行ったり、七五三のお参りしたりだからなのかもしれません。

「困った時の神の頼み」ではダメなんですよね。

そして次にプラーナーヤーマの注意点と理想的条件に入りました。

まずは注意点ですが、自己流はダメだよということが書かれています。

特に息を止める、クンバカに対しての注意です。

・適切な指導者について学び学習する。

・生活を規則正しくコントロールする。

・食事[量、質、タイミング]をコントロールする。

・できるだけ大都市の波動から離れた所でおこなう。

・静かで清らかな場所で行う。

・風邪をひかないなど健康面にも注意する。

また決して先を急いで複雑な呼吸法をおこなったり、まちがった呼吸法を長時間あるいは長期間しないでください。体に有害です。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

次に理想的条件について書かれています。

プラーナーヤーマの理想的な時間は早朝の食事前で、夜の実践はお勧めされていません。

ただ、『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』には1日4回の実践が書かれていて、その時間帯には深夜がありました。

これも少し実践しにくいのですが、少し練習してみて体感されるといいと思います。

条件はまだまだ続きます。

風通しの良いところがお勧めされています。

冬でも窓を開けて実践した方がいいようです。

これも、雪が降るような地域では調整が必要ですね。

また、食後3〜4時間あけて実践すること、座る時は、背もたれ寄りかかることなく胸と首と頭の3つを一直線に保って、目を閉じて座ることがお勧めされています。

インドでスヴァーミーにプラーナーヤーマの特別クラスを受けた時も、食後は4時間あけることが大切だと教わりました。

完全に胃を空っぽにして行うと気持ちいいので、ぜひ実践してみてください。

そして、やっとプラーナーヤーマの実践に入ります。

(1)リズミック・ブリージング

ここでは呼吸に集中し、健康にも心を鎮めるにも良い方法として3つ紹介されています。

そして、このリズミック・ブリージングから始めることと書かれています。

意識を向ける点は「強弱のない、なめらからで一定の呼吸」です。まずは「肺の奥まで」と意識して、息を深く吸い込むことからはじめましょう。吸い始めが強かったり、吐き終わりが弱まらないよう、一定の呼吸に注意しましょう。

 まず「4秒間で息を吐く」リズムからはじめます。それを4セット、6セットと増やしていき、数分間楽にできるようになったら、6秒のリズム、8秒のリズムと伸ばしていきます。一般的な実践の場合、8秒までで十分です。この呼吸により全身が調和して元気になります。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

個人的には強制的に決められたカウントで呼吸をするのが好きではないし、上記のようなやり方を教わったことがありません。

自分の中で行える自然な呼吸の、吐く息と、吸う息と、またそれぞれの呼吸の間を観察していれば、自然で無理なくリズミカルな呼吸になると思うので、私のように決められたカウントで呼吸をすることでストレスを感じる場合は、ただ呼吸を見つめるやり方をお試しくださいね。

次回はプラーナーヤーマの実践の(2)ナーリィー・シュッディからになります。

2023年5月のサット・サンガの日程

サット・サンガは基本第4土曜日開催です。

5月は第4土曜日の27日が開催日です。(*6月は24日です。)

17時にスタートし、18時30分までの90分間行います。

Zoomで行うので準備をお願いします。(*わからない時は聞いてくださいね)

ご予約と締切について

ご予約はLINEでもできるようになりました。

メールやお電話、予約サイトで受付ていますので、お好きな方法をお選びくださいね。

LINEにてBijaと繋がってくださいね。

メール:ylsbija@gmail.com  お電話:09079122282(加藤)

お申込みいただいた方にZoomの案内をしますので、26日までにご案内が届かない方は、お手数ですが上記より連絡ください。

締切は5月26日(金)19時までになります。

直前まではっきりしないという場合はその旨お知らせくださいね。

お申し込みお待ちしています。

最後に

お知らせなど、日々の暮らしで見つけた気づきなどInstagramで発信しています。

毎日の更新を目標にしていましたが、1月から怠け気味です。

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加藤

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