【サット・サンガ】2025年3月の学び
暖かくなってきました。

今年もお隣の桜が見事に咲きました!
今はもう全て散ってしまいましたが、桜は散っていく時も絵になりますね。
そんな身体も動かしやすくなる季節なのに、私はぎっくり腰になりました。
身体からの「休め」というサインに耳を傾けながら、日々を過ごしていますが・・・なかなか完全に休めないものですね。
身体はいつもより動きが悪いですが、ヨーガの学びが凄く発揮され、クヨクヨ悩まずに過ごせています。
今週末は【サット・サンガ】で読書会を行います。
興味がある方ならぜひご参加くださいね。
少しずつ、亀の歩みのように参加者で意見交換しながら読んでいます。
愛と奉仕の聖者、スヴァーミー・シヴァーナンダの『ヨーガとこころの科学』という本です。

のんびり、じっくりと一緒に本を読みましょう♪
途中参加の方も大歓迎です。
毎月、今月の学びを参加者でまとめているので、『ヨーガとこころの科学』というカテゴリーから遡って読んでいただくと、内容がわかると思います。
【サット・サンガ】2025年3月 今月の学び
3月のサット・サンガは第六章 三つのグナ(要素)からでした。
◉みさき
グナとは「性質」「特徴」。
三つのグナとは「サットワ」「ラジャス」「タマス」。
「サットワ」…純粋、神聖
「ラジャス」…活動的、情熱
「タマス」…鈍い、不活発
前知識は持っていましたが、今回、この『ヨーガとこころの科学』ではどう表されているのか、心との関係性など興味深い章でありました。
【グナと心の波】では
心の三つの性質であり、常に誰にでも存在している。
とあります。私自身、日によってこのバランスが違うのを確かに感じています。
確かに存在していることを、日々実感しています。
面白いと思ったのは、これを水に例えて表現されていたところです。
水の三つの状態を見れば、氷はタマス、水はラジャス、水蒸気はサットワにたとえられる。
固体、液体、気体で考えた時のイメージなのかな、と私個人的には思いました。
この三つの要素のどれが一番強く現れているかによって、その人の心がわかる。
心の波は三つのグナから発生する。だからそのバランスが問題である。
なんでもバランスが大事!ということがわかりました。
何かが強すぎても、何かに偏りすぎてもいけない。
バランスをとって生活する。わかってはいても、なかなかに難しいことのようにも思えます。常に意識して生活していきたいと思いました。
【サットワ・グナ(純粋な要素)】では
モークシャ(解脱)の達成に有益な力である。
とあります。
また
すべての修行の目的はサットワ・グナの発達と、清く強力な意志を得ることである。
とあります。サットワ・グナの重要性を感じます。心全体で感じる必要性。
忍耐・寛大・寛容、そんな自分になれたら…とは思いますが。
毎日、穏やかに生きれそうです。
そこを目指すために努力が必要、ともありました。
心を純粋に保つ。人生豊かになる要素の一つに感じました。
◉みきこ
第六章 三つのグナ(要素)
グナと心の波
心を構成する三つのグナ(要素)を水の三つの状態で表しているところが印象的でした。
サットワは純粋、光、喜び、善良 → 水蒸気
ラジャスは情熱、活動 → 水
タマスは不活発、鈍さ → 氷
となるわけですが、ラジャスに激しさや熱さという感覚を持っていた私は、沸騰する水蒸気こそがラジャスの象徴なのでは?と疑問を持ちました。
しかし観点を水の性質にして読み進めていくと、腑に落ちました。
動きがなく、膨張しているタマス、どんな形にも形を変え移動・活動していくことが可能なラジャス、水蒸気となり軽やかに昇華していくサットワ。
自分の中の感覚的な部分の引き出しが増えた気がしました。
すべての修行の目的はサットワ・グナの発達と清く強力な意志を得ることであり、心全体で、サットワの要素を獲得することに集中し、サットワになりきる努力をしなければならないとあります。
私は“サットワでありたい“という気持ちがある一方で“サットワになれない自分がいる“ことに、どこか諦めを感じていました。諦めを感じるのではなく、“サットワになりきる努力“をすることが“サットワ・グナの発達につながっているのだということを再認識できたことで、これまでとは違った気持ちで“サットワになりきる努力“ができそうです。
今月の学びも多くの気づきをいただきました。
ありがとうございました。
◉かとう
*サットワという表記でしたが、いつも使い慣れているサットヴァで書きました。
【グナと心の波】
まず、グナについて書かれていました。
心は三つのグナから構成されている
・サットヴァは純粋、光、喜び、善良
・ラジャスは情熱、活動
・タマスは不活発、鈍さ
また、成瀬貴良先生はよく食べ物に例えられていました。
・サットヴァは新鮮な野菜やフルーツ
・ラジャスは肉や香辛料
・タマスは加工食品やインスタント食品
そしてこのグナは
心の三つの性質であり、常に誰にでも存在している。
ということ。
ここで、シヴァーナンダさんは
水の三つの状態を見れば、氷はタマス、水はラジャス、水蒸気はサットヴァにたとえられる。
というように例えられました。
ここで、みんなで「氷がなんでタマスなのか?」のようにそれぞれの関係性について意見交換しました。
更に、前にも書かれていましたが、グナは誰でも持っているので
この三つの要素のどれが一番強く現われているかによって、その人の心がわかる。心の波は三つのグナから発生する。だからそのバランスが問題である。
と、いうことです。
シヴァーナンダさんも「極端は危険です」とおっしゃいます。
自分がどれかに傾き過ぎていないか?
俯瞰していきたいです。
次から、ひとつひとつのグナについて書かれていました。
要点をまとめると
【タマス・グナ(鈍い要素)】
・タマスは、動的でない、粗雑、惰性、暗闇などの性質
前に書かれていたことをたすと
・タマスは不活発、鈍さ
・タマスの要素が増えると、怠情、嘘つき、鬱状態、人生をはかなむ、嫉妬深くなるなどの面が増大され、マイナス思考の傾向が強まる。
・タマスの力は、より下の方向に働こうとし、光より闇を好む性質がある。
・この要素の多い人は、社会を悪くする方向にその知恵と力を使ってしまう。
・思いやりのない、冷酷な人になり、犯罪者にもなる。
・この世の事物、肉体の世界だけがすべてだと信じる人間になる。
・崇高なものの存在など考えられない。
・修行者にとっては大きな障害である。
【ラジャス・グナ(活動的な要素)】
・ラジャスは、人を俗世界に引き戻そうとする力
・見栄、傲慢、怒りなどもあり、地獄に引きずり下ろすことさえある。
・落ち着かない。ただ単に坐っていることがなかなかできず、何かの仕事、行動を常にしたがる。
・新しく挑戦的な物や変化を求める。
・ある人、事物、場所が気に入ったかと思うと、すぐ、それらに嫌気がさす。別な仲間、別な野菜、別な本、別な場所を求めて動きまわる習性を持つ。
・ダイナミックでパワフルではあるが、現世が一番大切だと考えており、お金を貯めることの方に関心が強い。
・神を思うより、自分の欲望の達成に忙しい人である。
・ラジャスな心は、いつも人との交流を求め、しゃべってばかりいる。これが心を大いに乱し、波を大きくする原因となる。
・他人の久点やあら探しをする。他人の良い行いを忘れ、悪い行いや仕打ちを憶えている。
そしてアドバイスとして
・人との交際を避け、一人でいる方が良い。
・マウナ(沈黙の行)を実行
・どんな人と付き合うか注意しなければならない。
最初にラジャスは”情熱、活動”だと書かれていた。
情熱、活動ともに良いように思うけど、何事も過ぎることはよくないので、ここでも俯瞰の大切を感じました。
純粋なサットヴァ・グナを失っている心として
・他人の幸福を自分のものとして喜ぶことができず、いつも動揺している。
・自分自身にも満足していない。
・他人の不幸を自分のものとして受けとめられないため、慈悲や同情心などもあまり生じない。
【サットヴァ・グナ(純粋な要素)】
・純粋な要素
・光り輝き、モークシャ(解脱)の達成に有益な力である。
・ブラフマンの探求、真実とそうでない物の識別をする。
・常に静寂で確固としており、喜びは内面にある。
・一カ所にいくらでも長く留まれる。友情を長期間保つことができる。
・聖典を何日間でも読める。
・何の不満もなく、ダル豆とチャパティだけを食べて暮らすことができる。
サットヴァな状態の時
・心の鏡が清らかなため、神の源に触れることが容易になる。(神がイメージできない時は「幸せ」に変えて読むといいそうです。)
・インスピレーションを受けて、美しい詩が作れるかも知れない。
ここでも対策が書かれています。
欲のない、非利己的なカルマ(奉仕)・ヨーガを行い、心の清らかさを持てば、神の真理が流れ込み、瞑想を楽しむようになる。しかし、心はあらゆる変化、気まぐれを起こすものであり、敷くこともある。気を抜いてはならない。すべての修行の目的はサットヴァ・グナの発達と、清く強力な意志を得ることである。これは人びとの無知を取り除き、サット・チット・アーナンダ(実在・純粋意識・歓喜)の状態に到達することである。
心全体で、すべてサットヴァの要素を獲得することに集中し、サットワになりきる努力をしなければならない。
サットヴァな質の高い人はスヴァーミージー達ですね。
そして、シヴァーナンダさんのアドヴァイスでお薦めのものがありました。
天の啓示にあふれた言葉は、ノートに書き残しておくとよい。
天の啓示にあふれた言葉というと・・・ちょっと難しそうですが、何かピン!ときた、好きな言葉をノートに書くのはいいことです。
書く、声に出して読む、実践するというサイクルはまるでサット・サンガの読書会のようです。
サットヴァな言葉に沢山触れてくださいね。
3月はキリのいいところで終わりにして、残りの時間は瞑想しました。
今後も瞑想を取り入れながら行っていきたいですね〜
そして、姫之湯の参加者が増えたら、キールタンからはじめていけたら最高ですね〜
サット・サンガのスケジュール
毎月第4土曜日開催 *12月は第2土曜日
Zoomを使いオンラインで行っています。
また、姫之湯教室でも参加が可能です。
◉4月26日
・16:45〜 Zoomオープン
・17:00〜18:30 サット・サンガ
⚪︎Zoomを使って行います。
⚪︎無料で行っています。
⚪︎『ヨーガとこころの科学』をご用意ください。
4月以降のスケジュール
5月24日 6月28日 7月26日 8月23日 9月27日
時間は同じです。
お問合せ/ご予約
ご予約は、24時間前までにお申込みください。
LINE や下記記載のメールやお電話、予約サイトからお申込みいただけます。
現時点でキャンセル料はいただいていません。
キャンセルの時もご連絡お願いします。
●LINE


●メール:ylsbija@gmail.com
●電話:090-7912-2282
お問い合わせもお気軽に上記まで。
Yoga Bija(ビージャ)について
Bijaの場所について
◆ 教室の場所
Bijaの料金について
◆ 料金
ヨーガ・インストラクターになりたい方へ
現在は地域によっては受付できませんが、一度ご相談ください。
最後に
長文にお付き合いくださってありがとうございます。
読書会ではゆっくりと読み進めているので、ヨーガ用語の解説なども行なっています。
興味があれば絶対に理解できますし、理解しているつもりでも、あっ!間違っていて理解していた!なんて気づきもあるかもしれません。
それもまた楽しいです♪
Instagramは
@yoga_bija
また、Twitterは
更新頻度が低いですが、何か知りたいことなどありましたら発信するので、教えてくださいね。
よろしくお願いします。
Yoga Bija
加藤