【サット・サンガ】イーシュヴァラの証明方法


サット・サンガそのものの意味は何回かお伝えしているように、「真の集まり、真理を求める人の集会」です。

「善い集い」と訳されることも多いと思います。

サット・サンガの反対がクサンガで「悪い集い」と言われます。

人が集まって、誰かの悪口になってしまうのがク・サンガになります。

シヴァーナンダ ・アーシュラムでは毎晩休むことなく行われ、「滞在した時は必ず参加するように」と成瀬貴良先生からも教わりました。

私もインストラクター養成コースを卒業してから、月に一度行われていたサット・サンガが楽しみでした。

そんなサット・サンガをビージャでも行っています。

本来はキールタンからはじめたいところですが、コロナ禍からオンラインで行っていることもあり、現在は『パタンジャリ・ヨーガの実践』の読書会をメインに行っています。

『パタンジャリヨーガの実践』の本が必要になるので、事前にご準備くださいね。

☆日本ヴェーダーンタ協会 

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楽天ブックス で購入可能です。

進行役も順番で行っていきます。

本の小見出しで区切り、順番に読み進めていきます。

ひとりが読み終えたところで、感想を話し合います。

みんなでのんびり読んでいるので、なかなか進まないのもいいところだと思っています。

いつでもお気軽にご参加くださいね。

先月の復習

先月は【イーシュワラ(イーシュヴァラ)の証明方法】から始まりました。

新しいヨーガ用語が沢山でてきて慣れないので、すらすら読み進めるのが難しいところでした。

この節では、インド哲学で正しいことを判断するための6つの認識根拠を使うと書かれていました。

その6つの認識根拠をプラマーナと言うのだそうです。

成瀬先生の『ヨーガ事典』にも載っていました。

【プラマーナ】

正知。正しい知識。正しい知識を得る方法。『ヨーガ・スートラ』で説く、五つの心の働き(正知、誤謬、分別知、睡眠、記憶)の一つ。正しい知識といえども心の働きである以上、止滅させなければならない。プラマーナには1.直接経験による知識、2.推理による知識、3.聖教に基づく知識の三種がある。

『ヨーガ事典』成瀬貴良

『ヨーガ事典』は3つでしたが、『パタンジャリ・ヨーガの実践』にはあと3つあります。

また、直接体験と言葉にはさらに2つずつあるのでまとめてみると

【プラマーナ】

①プラティクシャ・プラマーナ(直接経験)

●ニルヴィカルパ・プラティクシャ・プラマーナ(今の経験)

●サヴィカルパ・ プラティクシャ・プラマーナ(過去の経験)

②アヌマーナ・プラマーナ(推論)

③ウパマーナ・プラマーナ(比較)

④シャプタ・プラマーナ(言葉)

●アパウルシェーヤ(ヴェーダ聖典)

●アープタ(神化身、悟った聖者の言葉)

⑤アルターパッティ・プラマーナ(仮説)

⑥アヌパラブティ・プラマーナ(不在認識)

10にも分けられています。

似たようなものもあるので、覚えるのが大変ですが、実体験に照らし合わせて覚えたらいいかもしれません。

そして、イーシュワラ(イーシュヴァラ)の証明にはシャプタ・プラマーナ(言葉)を使うと書かれていました。

ヒンドゥー教もキリスト教もイスラーム教も名前は違いますが神の存在を認めています。

仏教の釈迦の教えにはイーシュワラ(イーシュヴァラ)や神という言葉はでてきませんが、そもそもシャプタは悟った人の言葉ですから、ブッダ=悟った者なのでゴータマ・ブッタが残した言葉も、この本には書かれていませんでしたが、ジャイナ教の開祖ニカンダ・ナータプッタの言葉も信じてその通りに実践すれば、誰でも悟れるようです。

ただ、その言葉通りの実践がなかなか難しいですよね。

特にアヒンサーを徹底しているジャイナ教の教義通りの実践はとても難しいと思います。

だからなのか、『ヨーガ事典』には

【ジャイナ教】

・・・

なかでもジャイナ教は特に戒律の厳しいことで知られ、在家信者にもアヒンサーの戒律が厳しいために、在家信者は農業や漁業に向かず商業を営む者が多い、現在のインドにおけるジャイナ教信者の占める割合はたいへん少ないが、信用が高く裕福な人たちが多い。

『ヨーガ事典』成瀬貴良

と書かれていました。

続いて【イーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナの結果】

ここでは『ヨーガ・スートラ』から引用されていて、サーンキヤ哲学になかった「イーシャワラ(イーシュヴァラ)」が初めて明かされているところだと書かれていました。

『ヨーガ・スートラ』第1章23節には、イーシュワラ(イーシュヴァラ)に集中して瞑想することで悟ることができること。

そして、イーシュワラ(イーシュヴァラ)の恩寵が「サマーディ」で、修習(アビャーサ)と離欲(ヴァイラーギャ)の代わりにイーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナの実践が完璧にできることで他の実践をしなくてもサマーディに到達でき、それをパタンジャリが初めて明言したと書かれていました。

また、

イーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナによって、イーシュワラ(イーシュヴァラ)の本性がサッチーダーナンダだと悟ります。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれていました。

ここでサッチーダーナンダについて改めてみんなで確認しました。

ヴェーダンタを学んでいるMさんが

「サッチーダーナンダは、サット(実在)、チッタ(知識)、アーナンダ(至福)で絶対なる実在、知識、至福。ブラフマンの一つの名前。」と教えてくれました。

『ヨーガ事典』でも同じように書かれています。

【サット・チット・アーナンダ】

サットは「実在」、チットは「心」、アーナンダは「歓喜」。ヴェーダーンタにおける最高原理ブラフマンを表現したものの一つで、しばしばこのサット・チット・アーナンダ(サッチダーナンダ)の三つの言葉で表される。

『ヨーガ事典』成瀬貴良

改めて復習できてよかったです。

今月は【霊的実践における9つの障害】からになります。

9つのうち①は読み終わりました。

①は病気でした。

『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』にも書かれていますが、食べ過ぎはよくありません。ここでは『バガヴァッド・ギーター』から引用されていました。

「ヨーガを行ずるには多く食べすぎても、少食すぎてもいけない」(第6章16節)

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

シヴァーナンダ さんの【20の大切な心の教訓】の中にも「エーカダスィーの日は断食するかミルクかフルーツの軽い食事にしなさい」というのもあります。

また、面白いことが書かれていました。

ある人が体調を崩して医者の元にいくと、医師が「これとこれは食べないように」と助言しました。するとその人は「それを食べられないなら生きている意味がありません」と答えたといいます。この人は、食べるために生きている状態ですが、それをイーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナ(神を集中して瞑想する)によって変えることができるのです。神を瞑想することで、満足するまで好きなものを食べたいと思っていた心が、生きるために食べるのだという心に変わります。生きるために食べる態度はヨーギーの態度です。神について考えたい人には健康な体が必要で、その維持のために正しい食事が必要です。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

これはインドだけじゃなく、現代の日本にもありそうな考え方ですね。食べるために生きるのか?生きるために食べるのか?

そして

ヨーギーは、病気になっても医者に頼らず薬も飲まず、自分で治します。その方法としては特別な食事療法、断食、特別なプラーナーヤーマ、アーユルヴェーダのパンチャカルマなどがあります。しかし、高いレベルのヨーギーは病気になっても何もせず、ただガンジス河の水を飲み神を医者としてすべてをゆだねて治します。「ガンジス河の水が薬で、ナーラーヤナ神が医者である」というのはヨーギーの有名な実践のひとつです。

『バガヴァッド・ギーター』の第15章14節には「私(神)は体内に入り、生命力の火となり、呼気と吸気に合し、体内に入ってくる4種類の食物を消化する」とあります。神は、お腹の中の消化の火となって存在しているのです。

・・・

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

これは本当にレベルの高いヨーギーの場合だということを忘れてはいけませんが、難病が奇跡的に治った方の話などもここに書かれていることに似ているなと感じます。

ガンジス河の水を飲むっていうところは日本だとできませんが、病に囚われず、エゴをなくし感謝の気持ちをもったことで治ったというような話しを聞いたことがあります。病気が治った方の感謝の気持ちも本当に強いものだったんだと想像します。難病克服はそんな簡単にできることではありません。難しいですが、病気を忘れてしまうくらい、献身的な行為をすることができれば病気が治るのかもしれません。私たちは病気になるとそのことばっかり考えてしまいますが、この世は私たちの思考からなっていることを考えれば、思考が病気でいっぱいになっていたら病気からは離れられないままです。

でも、病気は色々な症状で身体に反応を起こし、私達の思考を身体に留まらせようとします。そこから離れるには瞑想がいいのもわかりますが、簡単にできることではないですよね。

だから、【イーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナの結果】に戻ってもう一度読んでみてください。

修習(アビャーサ)と離欲(ヴァイラーギャ)の代わりにイーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナの実践が完璧にできることで他の実践をしなくてもサマーディに到達できる。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

オームを唱えて、イーシュワラ(イーシュヴァラ)プラニダーナの実践をしましょう♪

ヨーガの実践の前に必ずオームを唱えましょう♪

8月のサット・サンガの日程

サット・サンガは基本第4土曜日開催です。

12月だけは第2土曜日に開催します。

8月は第4土曜日の27日が開催日です。(*9月は24日です。)

17時にスタートし、18時30分までの90分間行います。

ご予約と締切について

ご予約はLINEでもできるようになりました。

メールやお電話でも受付ていますので、お好きな方法をお選びくださいね。

LINEにてBijaと繋がってくださいね。

メール:ylsbija@gmail.com  お電話:09079122282(加藤)

お申込みいただいた方にZoomの案内をしますので、26日までにご案内が届かない方は、お手数ですが上記より連絡ください。

締切は8月25日(金)19時までになります。

直前まではっきりしないという場合はその旨お知らせくださいね。

お申し込みお待ちしています。

お知らせはInstagramでも発信しています。

Instagramでは、ヨーガにいつでも触れられるように、今は『ヨーガと心の科学』から引用したシヴァーナンダさんの言葉を紹介しています。


最近は夜遅くアップになっているので、なんとかリズムを戻し、お昼頃にはアップしたいと思っています。

毎日アップを目標にしていますので、フォローしていただくと励みになります。
@yoga_bijaです。

よろしくお願いします。

Yoga Bija

加藤

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