【サット・サンガ】アーサナを保持する


ビージャのサット・サンガはオンラインで行っています。

アーサナだけではなく、ヨーガを少しでも深めたい方なら、どなたでも無料で参加できる集まりです。

内容は、始まりのマントラを唱えるところからスタートします。

その後、参加者で『パタンジャリ・ヨーガの実践』を意見交換しながら読み進めています。

そして最後も終わりのマントラを唱えて終わります。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

1月からアシュターンガ・ヨーガの実践の4番目、プラーナーヤーマに入りました。

1月の復習

1月は【アーサナを保持し続ける】から読み進めました。

2007年 インド・リシケーシ シヴァーナンダ ・アーシュラム 後ろはガンジス河です

私が教わってきたアーサナ(ハタ・ヨーガの時)のやり方の大切なポイントの一つも同じ

【アーサナを保持する】です。

●自分のできる範囲で完成したアーサナを静かな呼吸を行いながら一定の時間保つのもヨーガの大きな特徴です。

●深く静かな呼吸に合わせて集中しながら行いますので、自然にゆっくりとした動作になります。早い動きや、反動をつけてしまっては集中も観察もできません。

●どんなアーサナも瞑想している時のような静かなリラックスした気持ちで行なうことが重要です。やがて深い瞑想状態とまではいかなくても、心を静かに保ち、集中して、アーサナを保つことができるようになってきます。

だから、教室で行うアーサナは瞑想の延長線上のように、ゆっくり動き、のんびりとゆったりとした気持ちで行います。

 この本では

●必要最小限の脚を組み替えをしながら諦めずに続ける。

●瞑想していて気が散っても、気にせず対象物に集中しなおして瞑想する。

●ディヤーナ・アーサナで瞑想する以外の時間も瞑想に集中できるように努めること。

●神や真理について考えること。

●仕事、勉強の時でも意識して瞑想と同じ心身の状態を保つようにチャレンジを続けること。

以上です。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』は瞑想のヨーガについて書かれているものなのですが、瞑想の時間だけ瞑想するのではなくて、一日中瞑想のように過ごすことが大切だと書かれていて、このように過ごすには実践が土台になっています。

やはり、それには、諦めずに繰り返し瞑想を続けることですね。

ただ、それは口で言うほど簡単なものではなく、難しいものです。

そんな時は、ぜひビージャの瞑想クラスを下記に紹介したので使ってくださいね。

瞑想に慣れるまでは伴走者のように一緒に坐りますのでご安心ください。

ハタ・ヨーガを行って、最後シャヴァ・アーサナから最初と同じ坐り方に戻ると、坐った感覚が最初と全く違います。

日々バタバタ生活しているからか?

頭の中で色々な考えを巡らしているからか?

忙しく暮らす現代人にとっては、ハタ・ヨーガのアーサナもとても大切だと実感しています。

でもそれは、瞑想の時に落ち着いて坐るために行うのであって、アーサナの完成度を上げることを目的としたり、上手にアーサナができるように頑張って行ってしまっていては、日々のザワザワした慌ただしい心と同じ一喜一憂が続くだけで、気をつけて行っていきたいところです。

私は最初からこのように教わったので、つくずくヨーガの先生との出逢いは本当に大切だなと思いました。

インストラクター養成コースの時、レポート提出したものに成瀬貴良先生が「必然です」とアドヴァイスしてくださった赤いサインペンの文字が今でも思い出されます。

私はヴァータが強いので、成瀬先生の元で学ぶことが必要だったんですね。

そして、教典に載っているようなやり方で行う本物のヨーガを教えていただき、ヨーガとの出逢いは38歳で遅かったですが、まわり道をせずに歩むことができています。

Maxime David Pixabayからの画像

次は【ディヤーナ・アーサナの結果】です。

ここでは『ヨーガ・スートラ』第2章48節が引用されていました。

2つの対立する状態のどちらにも影響されなくなる。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

そして、ここで言う二つの対立状態は

寒い・暑い、空腹・満腹などの相反する2つの外的環境のことで、それが、体にとって快・不快に影響しますが、パタンジャリは「瞑想が深まると、そのどちらにも影響されなくなる」と言っています。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

浅い瞑想状態では体意識が残っていても、「私の存在はない」(このような状態になったことで有名なのはラーマナ・マハーリシ)のようになれたら体意識はなくなると書かれています。

長時間瞑想していても

●お腹がすく

●喉が渇く

●トイレに行きたくなる

という状態では、体意識が薄れていても、潜在意識はまだ残っている状態です。

ここで、参加者で潜在意識についても意見交換をしました。

瞑想のゴール、サマーディには段階があると成瀬貴良先生の『いまに生きる インドの叡智』で学びました。

有想三昧と無想三昧

『ヨーガ・スートラ』の第1章17・18節に有想三昧(サンプラジニャーナタ・サマーディ)と無想三昧(アサプラジニャータ・サマーディ)とについて解説されているところです。

 有想三昧(サンプラジニャーナタ・サマーディ)とは、尋(ヴィタルカ)、伺(ヴィチャーラ)、楽(アーナンダ)、我想(アスミター)の総称で、これらは瞑想によって心の状態が深まっていく過程でもあります。あるいは、まだこの四つの想念を心に残している三昧といってもよいでしょう。

<中略>

 これら楽(アーナンダ)や我想(アスミター)がアシュターンガ・ヨーガでいうサマーディに相当するものと思われます。

 無想三昧は有想三昧よりも深い境地で、瞑想の対象は心というメガネを通さずに、対象そのものをありのままに映します。心の働きはすべて停止し、無意識下でサンスカーラ(過去のさまざまな経験の潜在印象)だけが残っている三昧です。

有種子三昧と無種子三昧

(『ヨーガ・スートラ』)第1章41節〜51節の10節で、有種子三昧(サビージャ・サマーディ)と無種子三昧(ニルビージャ・サマーディ)とについて説明されているところです。

 有種子三昧(サビージャ・サマーディ)とは、有尋定(サヴィタルカ・サマーパッティ)、無尋定(ニルヴィタルカ・サマーパッティ)、有伺定(サヴィチャーラ・サマーパッティ)、無伺定(ニルヴィチャーラ・サマーパッティ)の四つを有している三昧です。

 <中略>

 無種子三昧は自我意識のない深い三昧の状態で、さきほどの無想三昧と実質的な心の状態に違いはありません。ただ、形至上学的・理論的な違いがあるだけです。

 無想三昧のほうは、表面上の意識は停止していても潜在意識の働きは残っている状態です。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

このような段階があって、ここでいう潜在意識がなくなるのは無種子三昧(ニルビージャ・サマーディ)のことになります。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』では、深い瞑想状態の様子を、ラーマクリシュナさんのお弟子さん達の実話で書かれています。

成瀬貴良先生の本に書いてあったのか?先生のお話しだったのか?ラーマクリシュナが深い瞑想状態に入った時の様子を教えていただいたことがあったのですが、精神的に高い次元に行くことができても、肉体がそれに追いついていかないというお話しで、とても興味深いものでした。

Jeevan Singlaによる Pixabay から

アーサナに関してはこれで終わり、第5章プラーナーヤーマに入りました。

【プラーナーヤーマの意味】から

プラーナーヤーマにもアーサナと同様に、健康と霊的実践という2つの目的があるそうです。

そして、プラーナーヤーマは単なる息のコントロールではないと書かれています。

プラーナーヤーマは2つの言葉からできています。

「プラーナ」と「アーヤーマ」です。

「プラーナ」は生命を維持していくための根源的なエネルギーと考えられ「気」と訳すとわかりやすいかもしれません。

「アーヤーマ」には「拡大」「拡げる」という意味があるので、成瀬貴良先生も『いまに生きる インドの叡智』に書かれている「コントロール」というところを消してくださいとおっしゃっていました。(P121)

お持ちの方は消してくださいね。

先生はプラーナーヤーマに調気、調息という訳をあてています。

なので呼吸法とも違います。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』に戻ると、コントロールはコントロールでも、コントロールするものが違っていました。

上記のように息のコントロールではなく、生命エネルギーのコントロールです。

「生命エネルギー」のコントロール」という意味です。プラーナ自体は精妙なので見えませんが、肉体上の肺の動きとなって、表れています。西洋医学では、肺は呼吸によって動くと考えられていますが、ヨーガ哲学では「プラーナの力によって肺が動き、その結果、呼吸がおこなわれる」と考えています。したがってプラーナの影響がなくなれば、肺は動かず、呼吸も停止します。

 プラーナは体と心の中を流れて私たちに影響を及ぼしています。そこでヨーガ哲学では「プラーナをコントロールすれば、プラーナの影響を受けている心身と、心身のさまざまなシステムとをコントロールできる」と考えました。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

成瀬先生の『いまに生きる インドの叡智』には

『ヨーガ・スートラ』におけるプラーナーヤーマは、ハタ・ヨーガのように身心を活性化させるという目的ではなく、むしろ身心を沈静化させるためのプラーナのコントロールと受け取ることができます。またその意味から、プラーナーヤーマは「調気」と訳されることもあります。

『いまに生きる インドの叡智』成瀬貴良

と書かれていて、ほぼ同じ内容でした。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』の最後には、プラーナーヤーマする上でも

真理について集中して考えることが絶対に必要です。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれていましたが、「考える」という言葉に個人的には引っかかりました。

「考え」をなくしていくのが瞑想だから、プラーナーヤーマの時にも「考え」はなくしていく方がその後の瞑想に入りやすくなるのではないかと思いました。

shad siddiqui Pixabay から

次は【プラーナーヤーマの目的】です。

ここではまずインド哲学での宇宙について書かれていました。

宇宙はアーカーシャとプラーナが接触して影響しあって創造されたと考えるようです。

アーカーシャは

空。虚空。万物の構成要素である五大(地、水、火、風、空)の一つ。

『ヨーガ事典』成瀬貴良

という意味です。

ここでは五大要素の一つ空を指します。

この世の中のすべてのものは必ずこの5大要素からできていると言われます。

宇宙がこの二つからできているので、私たちもこの二つからできていると書かれています。

そして、肉体の死は、体からプラーナが出ていくことだとも書かれていました。

ラージャ・ヨーガ(瞑想のヨーガ)の本ですが、たまにハタ・ヨーガ的なことが書かれています。

そして、プラーナーヤーマの目的も、「霊的に眠っているエネルギーを目覚めさせること」というように、とってもハタ・ヨーガ的な表現で書かれていました。

1月はここまでで、2月は【プラーナーヤーマの効果】から読み進めます。

Yoga Bija(ヨーガビージャ)の瞑想クラス

瞑想にご興味がある方は以下のクラスで実践しましょう!

★ビージャの瞑想クラス

・火曜日10:30〜(60分)【清水町教室/プレミアム会員限定クラス】ヨーガ瞑想

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・水曜日18:30~(60分)【オンライン/プレミアム会員限定クラス】ヨーガ瞑想

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・木曜日10:30~(60分)【清水町教室/プレミアム会員限定クラス】プラーナーヤーマと瞑想

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★初心者におすすめヨーガ・ニドラー

・木曜日21:30〜(30分)【オンライン限定レッスン】眠りのヨーガ (ヨーガ・ニドラー)

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・土曜日18:30~(60分)【オンライン プレミアム会員限定クラス】アーサナとヨーガ ・ニドラー

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2023年2月のサット・サンガの日程

サット・サンガは基本第4土曜日開催です。

2月は第4土曜日の25日が開催日です。(*3月は25日です。)

17時にスタートし、18時30分までの90分間行います。

Zoomで行うので準備をお願いします。(*わからない時は聞いてくださいね)

ご予約と締切について

ご予約はLINEでもできるようになりました。

メールやお電話、予約サイトで受付ていますので、お好きな方法をお選びくださいね。

LINEにてBijaと繋がってくださいね。

メール:ylsbija@gmail.com  お電話:09079122282(加藤)

予約サイト ↓

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お申込みいただいた方にZoomの案内をしますので、27日までにご案内が届かない方は、お手数ですが上記より連絡ください。

締切は2月24日(金)19時までになります。

直前まではっきりしないという場合はその旨お知らせくださいね。

お申し込みお待ちしています。

最後に

お知らせなど、日々の暮らしで見つけた気づきなどInstagramで発信しています。

毎日の更新を目標にしていましたが、1月から怠け気味です。

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Yoga Bija

加藤

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