【サット・サンガ】ジーヴァンムクタの実例からパタンジャリ・ヨーガの結果


毎月第四土曜日はサット・サンガの日です。

サット・サンガは私たちの成長には欠かせないものだと言われていて、インド、リシケーシ、シヴァーナンダ ・アーシュラムでは毎晩開催されているものです。

ビージャでは月に一度開催!

ぜひ時間を作ってご参加ください。

サット・サンガの内容

ビージャのサット・サンガはオンライン無料で行っています。

4月からは『ヨーガとこころの科学』を読みます♪

シヴァーナンダさんの本です♪

【内容】

自分が自分の心の主であるために、そして人生の真のゴールである本当の幸せを得るために、シヴァーナンダ ・アーシュラムの創設者であるスヴァーミー・シヴァーナンダが、心とは何か、心はどう働き、どう欺くか、そして心をどう鎮めるかを平易な言葉で語る。ここに書かれていることはヨーガの真髄ともいえるもの。ヨーガの真髄を知ることは簡単なことではありませんが、わかりやすいたとえ話に導かれて読み進むうちに、ヨーガの思想が身近なものになってきます。

東宣出版HPより

【目次】
第一部 心とは何か
心は存在する
心と体
プラーナ・クンダリニー・チャクラほか
第二部 心はこう働き、こう欺く
心の機能
三つのドーシャ〈病素〉がある
知覚の理論
印象
思考と想像
思考が世界をつくる
思考のパワー
欲望
愛憎
沈黙と内省ほか
第三部 心をどうコントロールするか
心を支配する方法
精神集中
瞑想
瞑想中の体験と障害
サマーディほか
付記 サイキック・パワーの偉力

東宣出版HPより

サット・サンガの内容は、始まりのマントラを唱えるところからスタートします。

その後、参加者で『ヨーガとこころの科学』を意見交換しながら読み進めています。

進行役も順番で行っていきます。

本の小見出しで区切り、順番に読み進めていきます。

ひとりが終えたところで、感想を話し合います。

そして最後は終わりのマントラを唱えて終わります。

ビージャでは子育て世代の生徒さんも多いので、ラジオのように聞くだけ参加者も募集しています。

本とじっくり向かい合う時間がない方にもおすすめです。

これからは子育てだけではなく、介護がヨーガ学習の高いハードルになる方もいるかもしれません。

難しいけど学びたい方、ぜひご相談ください。

一緒に考えていきましょう。

3月の振り返り/ジーヴァンムクタの実例からパタンジャリ・ヨーガの結果まで

3月は【ジーヴァンムクタの実例】から読み始めました。

〜私のやり方は本を拡大コピーして、そこにメモを書きながら使います〜

二つの実例が書かれていて、とても興味深いものでした。

心が高いレベルにあると日常の細々とした仕事は逆に困難なようです。

自分の名前のスペルも忘れてしまうくらい。

そして、わざわざ実話だと書かれていました。

次は【悟った人の感情】です。

これもまた興味深かったです。

悟った人にも感情表現があったそうです。

怒りや執着を見せた人として、イエス、ラーマクリシュナ、ヴィヴェーカーナンダ、ブラフマーナンダの名前があげられていました。

ただ面白いのが

「ラーマクリシュナの福音」の中には、「普通の人と同じく、怒り、悲しみ、執着の感情を持っているように見えていても、悟った人に、まったくその感情はない。燃やされたロープが地面にあったら、それは形としてはロープに見えるが、風が吹くと灰となって飛び散り、原型をとどめない。悟った人の感情は、そのようなものである」という記述があります。また「タッチストーンという特別な石で鉄の剣に触れると、それは金の剣に変わり、もはや人を殺すための武器ではなくなる。しかし見た目はどちらも同じ剣である」と言って、外見と実質は異なるということを説明しています。悟った人の怒り、執着、恐れ、悲しみなども、形だけで、実質はないのです。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、言うように形だけで実質はないと書かれているところです。

シヴァーナンダ さんも怒りのスイッチを持っていたといわれていました。

必要な時には怒りはあるけど、終えたら普通に戻れるのです。

怒りを引きずらいないというのも形だけで実質がないのと同じだと感じました。

今はアンガーマネージメントと言って怒りのコントロールを社員研修に取り入れていると聞いたことがあります。

どんな練習をしていくのかわかりませんが、ヨーガや瞑想をしていると「怒れなくなる」と成瀬貴良先生は仰っていました。

「怒らなくなる」ではなく「怒れなくなる」

この二つは大きな違いがありますね。

次は【悟った人のカルマ】です。

ここでは簡潔にカルマの特徴についても書かれていました。

①「私」が行う

②結果を求める

この二つです。

以前、「私」をなるべく使わないようにメールを書くことにチャレンジしていましたが、主語がないので、メールのような言葉ではなく、文字を使ってのやりとりでは困難だなと感じたことがあります。

普通「私」という場合、「体・心」の「私」です。一方、悟った人の「私」とは、「魂意識」としての私、「神の一部分」である私、「神の息子・娘」である私で、悟った人には、「体・心」という意味での「私」はありません。また結果を求めるということについて言えば、悟った人には願い(欲望)がないので、結果を求めることはありません。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

私たちはどうしてもリアルな「体」や「心」を大切にしますね。

その「心」については4月から始まる【ヨーガとこころの科学】でじっくりと向き合っていきましょう。

そして、実際に悟ったシャンカラチャーリヤやヴィヴェーカーナンダがその後精力的に活動したことについての疑問についてわかりやすく書かれていました。

「悟った人は外から見ると活動しているように見えても、本当は活動していない。なぜなら『私』が活動しているのではないから。またその活動の目的も自分のためではなく他者のためだから!

この説明も、「悟った人の外見と実質はちがう」という説明と同じことになります。「悟った人のカルマは、カルマであって、カルマでない」のです。カルマの特徴である「私」がなく、かつ自分の欲望を満足させるために結果を求めることもないからです。彼らはどんなに働いていても、実は働いていません。ジーヴァンムクタとしてもどってくる理由は、自分のためではなく、人びとを導くためなのです。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

ここを読んでいて、シヴァーナンダさんも、「肉体はカルマ・ヨーガをするために必要」と仰っていたのを思い出しました。

また、禅の十牛図の10番目もその境地と同じだと思いました。

次は【悟った人のカルマの法則】です。

ここではまずカルマの種類について

①サンチタ・カルマ:前世(複数)蓄積されたカルマの全体

②プラーラブダ・カルマ:今生を形成するカルマ(サンチタ・カルマの一部からできている)

③クリヤマーナ・カルマ:今生で新たに生じるカルマ(結果は今生のこれからの人生か来世であらわれる)

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

そして、悟った人のカルマについて

 悟った人のサンチタ・カルマは焼きつくされた状態です。焼かれた種からは、もう新しい芽が出ることはありません。

 また、プラーラブダ・カルマは、走っている自動車がエンジンっても、ブレーキを踏まなければ惰性でしばらく走り続けるように、、前世から受け取って今生を始める原因となったプラーラブダ・カルマの勢いで残りの人生をおくります。

 悟った人にはもはや、天国も地獄もありません。またサンチタ・カルマは焼きつくされ消滅していて、今生を終えるときにはクリーマーナ・カルマも残っていないので、新たなサンチタ・カルマが醤積されることもありません。

 では悟った人の人生に、彼自身のクリヤマーナ・カルマは影響するのでしょうか?彼自身は影響を受けませんが、彼を支え、彼を世話する人はその恩恵を受け、また彼を批判し、傷つけようとする人はその報いを受けるといいます。ですが悟った人のカルマには青も悪もなく、彼自身はもはや、みずからのカルマの影響を受けることはないのです。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

こんなに詳しく、わかりやすく書かれているのはありがたいです。

これで8章が終わりました。

続いて最後の第9章【おわりに】です。

悟った人のしるしを学ぶ意義】からです。

勉強しただけでは、言葉、心、知性のあいだで生じる霊的矛盾の解消はできません。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

そして

 自分の本性がアートマンであり、永遠で無限であると勉強しているにもかかわらず、私たちには死の恐怖や体の健康など、さまざまな心配や恐れ、執着があります。恐れや執着が残っているのはなぜでしょうか。それは、その理解が、自分で実際に経験して得た知識に基づくものではないからです。

 しかし、悟った結果得た理解は、自分が実際に経験したものです。悟らなければ、真理についての正しいイメージを持つことはできないのです。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

さらに

「真理を直接経験することにより、直接的知識を得る」これがサマーディです。自分がとらわれている苦しみや悲しみから本当に解放されるためには、真理の直接経験が必須です。そしてそのことを理解すれば、それがサマーディを求める意義となり、モチベーションとなるでしょう。霊的実践の目的は、この直接経験、サマーディです。人生の真の目的はサマーディを得て解脱することです。それによって、すべての苦しみ、悲しみ、疑い、東縛は消え、至福、自由、最高の知識が得られます。

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

と、書かれています。

私たちがメインに練習しているのはハタ・ヨーガという身体を使ったヨーガです。

でも『パタンジャリ・ヨーガの実践』を読んでいると、身体に執着している間はゴールには辿り着けません。

でも、この身体のことが、ハタ・ヨーガの恩恵で気にならない状態、例えば病気や身体の違和感、不快感のない状態だったら執着もなくなっていき、身体で覚えた気づが瞑想にも役立ち、知識を深めていく学びも可能で、動ける身体があることは、無私無執着の行為がしやすくなるように思いました。

なので、シヴァーナンダさんの提唱するインテグラル・ヨーガ(統合/総合のヨーガ)は直接体験するのには早道かもしれませんね。

実践を継続しやすいです。

ただ、ハタ・ヨーガのやり方が執着を生むようなやり方でないことが大切だと感じました。

この本の最後は【パタンジャリ・ヨーガの結果】です。

ヴィヴェーカーナンダさんの言葉で締めくくられていました。

「ヨーガの実践は識別力を養い、直感力を明確にする。目からヴェールが落ち、われわれはものをあるがままに見る。われわれは、自然(プラクリティ)は合成物であって、照覧者(観る者)であるプルシャのために、パノラマ(景観)を見せているのだということを知る。自然(プラクリティ)が『主』なのではなく、自然界のすべての結合は、単にそれらの現象を、内なる聖所(シュライン)にすわる王、プルシャに見せるためにすぎないのだと知る。長い実践によって識別が来るとき、恐怖はやみ、心は孤高の寂静を達成する」

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

「ヨーギーがこの識別力を得ると、さまざまな力が彼のもとに来るが、真のヨーギーはそれらすべてをしりぞける。彼のもとにはダルマメーガ(dharmamegha)、『徳の雲』とよばれる独特の知識、独特の光があらわれる。歴史に記憶されている世界中の偉大な預言者はすべて、これを持っていた。彼らは知識の根底をすべて、彼ら自身の内に見出していたのだ。真理は彼らにとって、現実であった。

彼らがカへのうぬぼれを捨てた後は、平安と静けさ、そして完全な清らかさが彼らの本性になっていた」

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

「知識そのものがそこにある。覆いは取り除かれた。仏教聖典の1つは、ブッダ(これは状態の名称)の意味を『空のように無限な、無限の知識』と定義している。イエスはその境地に達してキリストとなった。すべての人が、その境地に達するであろう」

『パタンジャリ・ヨーガの実践』スワーミー・メーダサーナンダ

これを読むとヴィヴェーカーナンダはシカゴで行われた世界宗教会議で普遍的宗教を説き、それが大絶賛されたことがわかります。

以上。

2021年9月から月に1回読んできた『パタンジャリ・ヨーガの実践』を読み終えることができました。

2024年4月のサット・サンガの日程

サット・サンガは基本第4週の土曜日開催です。(*12月のみ第2週の土曜日開催)

4月は27日が開催日です。(*2024年5月は25日です。)

17時にスタートし、18時30分までの90分間行います。

Zoomで行うので準備をお願いします。(*わからない時は聞いてくださいね)

ご予約と締切について

ご予約はLINEでもできるようになりました。

メールやお電話、予約サイトで受付ていますので、お好きな方法をお選びくださいね。

LINEにてBijaと繋がってくださいね。

メール:ylsbija@gmail.com  

お電話:09079122282(加藤)

お申込みいただいた方にZoomの案内をしますので、26日までにご案内が届かない方は、お手数ですが上記より連絡ください。

締切は4月26日(金)19時までになります。

直前まではっきりしないという場合はその旨お知らせくださいね。

お申し込みお待ちしています。

最後に

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