【予約受付中】12月：初心者の為のはじめてのヨーガ

Bijaでは毎月【初心者の為のはじめてのヨーガ】を行っています。

このクラスの特徴は先月も書いています。

◆11月：初心者の為のはじめてのヨーガ

今回は佐保田鶴治博士の『ヨーガ入門』に書かれている

佐保田博士のヨーガ体験記をご紹介します。

＊－わたしの体験

少し気のひける思いはいたしますが、わたしはここでわたし自身のことを書かせてもらいます。

それは、わたしがヨーガの生体実験の一例でもあるからです。わたしがヨーガの体操を、当時、日本に来ていた、さるインド人から教わったのは。今から14年前、わたしが62歳のときでした。

若い頃から病弱であったわたしは、当時、気息えんえんという状態でしたが、このインド人の先生から、1週間ほどの講習で習ったヨーガの体操を毎日やっているうちに、カラダの調子はめきめきとよくなりました。

それまでにも、私は虚弱体質を改善しようと、健康法といわれるものは随分と沢山研究もし、実修もしたのですが、ついに虚弱さから逃れることはできませんでした。ところが、還暦を過ぎて初めて、ヨーガという偉大な道に出合ったのです。

わたしは、ヨーガを始めてから、ときどき健康感といったものを経験するようになりました。それまでのわたしは、絶えてなかったことです。それまでのわたしは、とても70歳古稀の祝までは生きられまいと思っていたのに、ひょっとすると、だんだんと若返っていって、70歳頃には、普通人の50歳台の生理的年齢に逆戻りするのではなかろうかという期待をいだくようになりました。

そのうちに、わたしの健康の工場は、知人の注意を引き始めました。ヨーガを始めてから1年あまりして、友人や知人の要望を断わりきれず、自信のないままに、ヨーガの指導を引き受けるようになりました。わたしのヨーガ仲間は、だんだんと増えてまいりました。

これは、わたしにとって、まことにありがたいことだったのです。わたしとしては、責任の重さを感じて、ヨーガの研究に精進いたしましたし、仲間の人たちは、わたし同様、ヨーガの実験台になってくださったわけです。わたしは、わたし自身とわたしの尊敬すべき道友たちの十余年にわたる生体実験によって、ヨーガの偉大さについての確信がもてるようになりました。

佐保田鶴治博士はインド哲学の学者さんです。