【11月のプラーナーヤーマ】ナーディー・ショーダナ・プラーナーヤーマ


10月もあっという間で今日が10月最後の日。

今日はハロウィン。

子供たちが思い思いに仮装し、パレードしていた幼稚園の頃が懐かしいです。

 

遅くなりましたが、11月のプラーナーヤーマの紹介です。

やり方は成瀬貴良編著 『ヨーガ事典』 より引用です。

【ナーディー・ショーダナ(プラーナーヤーマ)】

「ナーディーを清めるプラーナーヤーマ」の意味で、ハタ・ヨーガの代表的なプラーナーヤーマ。スカプールヴァカとも呼ばれる。

『ゲーランダ・サンヒター』では「サマヌ」と呼ばれる。

ナーディー・ショーダナ・プラーナーヤーマは静けさと安らぎをもたらしてくれるので、アーサナの後、瞑想の前に行うと良い。

プラーナの流れを妨げるものをきれいにし、イダーとピンガラーの流れを等しくし、毒素を排除する。

その上、血液の流れをスムーズにしてくれる。

酸素をたくさん取り入れ、二酸化炭素を効率的に排泄することにより、身体全体に滋養を与えてくれる。

これら総合的な効果により、すばらしい健康増進をもたらす。

脳細胞が綺麗になることによって、その働きを最大限に近いものにしてくれる。

「ヨーギーはパドマ・アーサナで坐り、チャンドラ(左の鼻孔)から息を吸い、能力に応じて息を止めた後、スーリヤ(右の鼻孔)より息を吐く。それから、再び、右の鼻孔から吸って、胸に満たし、決められた方法でクンバカをし、左の鼻孔から吐く。息を吐いたほうの鼻孔から吸い、極限まで止め、他方の鼻孔からゆっくりと吐く。決して急いではいけない。イダー(左の鼻孔)から吸い、止めてから他方の鼻孔から吐く。それからピンガラー(右の鼻孔)から吸い、止めてから他方の鼻孔から吐く。このように、スーリヤとチャンドラを通じて不断の、しかも長いプラーナーヤーマの実習により、ヨーギーのナーディーは三か月で清められる。一日に四回、クンバカを行わなくてはならない。朝、昼、夜、真夜中に。そして、クンバカを徐々に(一回の練習で)八十回にまで増やしていく。」

『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』第2章7節~11節 『ゲーランダ・サンヒター』第5章38節~45節 『シヴァ・サンヒター』第3章22節~28節

 

《方法》

①パドマ・アーサナ、シッダ・アーサナ、スカ・アーサナなどで坐る。

②手は膝の上に置き、背筋は真っすぐにする。顔が正面を向くようにして、身体全体をリラックスさせる。目を閉じる。

③左手はひざの上に置いたままで、右手を上げナーシカーグラ・ムドラーを行なう。

④親指で右の鼻孔を閉じ、左の鼻孔から静かに息を吸ってゆく。このとき、心の中でその長さを数える。

⑤息を吸い終わった後、薬指で左の鼻孔を抑え、左右の鼻孔を閉じて、ジャーランダラ・バンダとムーラ・バンダを行ない、吸った息と同じ長さだけ止める。
クンバカは気持ち良く出来る範囲を越えてはならない。

⑥親指をゆるめ、ムーラ・バンダをゆるめ、ジャーランダラ・バンダをゆるめ、右の鼻孔で同じ長さで吐いてゆく。

⑦次に、左の鼻孔は閉じたままで右の鼻孔から息を吸ってゆく。

⑧吸い終わった後、親指で右の鼻孔を抑え、左右の鼻孔を閉じて、ジャーランダラ・バンダとムーラ・バンダを行ない、吸った息と同じ長さだけ止める。

⑨薬指をゆるめ、ムーラ・バンダをゆるめ、ジャーランダラ・バンダをゆるめ、同じ長さで左の鼻孔で吐いてゆく。

⑩これを1ラウンドとして、5~12ラウンド繰り返す。呼吸の比率はきちんと出来たときにだけ次のステージに進むようにする。

⑪これをしばらく練習した後、吸息:止息:吐息の比率を1:2:2にする。

⑫これをしばらく練習した後、吸息:止息:吐息の比率を1:4:2にする。

⑬これに、バーヒヤ・クンバカを入れて行なう。

 

方法を見ているだけでは難しく感じてしまうかもしれませんが、教室では実践しながら学んでいくので、習得が早いと思います。

疲れている時に、この呼吸を実践するとエネルギーアップしますよ。

ハタ・ヨーガのプラーナーヤーマが私たちに与えてくれる恩恵です。

11月から少しずつ練習していきましょう。

 

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加藤

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