3月のプラーナーヤーマ
寒暖差が激しい日が続きますが、日毎に春に近づいていますね。
先週から花粉症の症状を訴える方が増えてきました。
鼻孔の詰まりはイライラしたり、気持ちも落ち着かないものです。
古代のインド人は、呼吸と気持ちの繋がりをよくわかっていたから、呼吸の数え方も沢山あったのだと思います。
雪国では雪の種類も沢山ありますし、雪に覆われている時間が多い国では「白」も色々とあり、それぞれ白の呼び方が違うと言います。
1,600年頃にハタ・ヨーガは成立しました。
しかし、タントラの流れを汲んでいるので、起源を辿れば1,600年以前から継承されているとも言えます。
そんなハタ・ヨーガの伝統的なプラーナーヤーマは8種が教典に説かれています。(教典にはプラーナーヤーマではなくクンバカとして紹介されています。)
教典によって共通しているものと、そうでないものとがあります。
3月Bijaで練習するプラーナーヤーマは『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』と『ゲーランダ・サンヒター』に載っている【ブラーマリー】を行います。
【ブラーマリー】
蜂の呼吸。
ブラーマリーとは「メスの蜂」。呼吸するときに蜂の羽音を出すことからこの名前がつけられた。
ハタ・ヨーガの教典に出ている代表的プラーナーヤーマの一つ。
心を落ち着かせる効果がある。
「オスの蜂の羽音を出しながら素早く息を吸う。
そして、メスの蜂の羽音を出しながらゆっくりと息を吐いていく。
その結果、最高位のヨーギンの心の中は何とも言い難い祝福された経験で満たされる」
参照『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』第2章68節
参照『ゲーランダ・サンヒター』第5章78節~82節《方法・1》両耳をふさいで行なう。
①自分の好みの坐法で坐り、眼は閉じる。②身体をリラックスさせ、しっかりと坐る。
③呼吸の音(オスの蜂の羽の音)を聞きながら、両鼻からゆっくりと息を吸っていく。
④人差し指か中指を耳の穴に入れて両耳をふさぐ。
⑤耳をふさいだまま、やわらかくハミングの音を出しながら息を吐いていく。
⑥音は低い調子で出し続け、その音に集中する。
⑦完全に吐き終わったら、手を膝の上に下ろして息を吸っていく。
《方法・2》クンバカとバンダを入れて行なう。
①蜂の羽音を出しながら両鼻で息を吐いていった後、バーヒヤ・クンバカをして、ジャーランダラ・バンダとムーラ・バンダを行なう。
②ゆるめるときは、ムーラ・バンダをゆるめ、ジャーランダラ・バンダをゆるめ、ゆっくりと息を吸っていく。
《方法・3》ヨーニ・ムドラーで吐いていく方法。
①自分の好みの坐法で坐り、眼は閉じる。
②身体をリラックスさせ、しっかりと坐る。
③呼吸の音を聞きながら、両鼻からゆっくりと息を吸っていく。
④息を吸った後、アンタラ・クンバカをして、ジャーランダラ・バンダとムーラ・バンダを行なう。
⑤クンバカをしたら、親指で耳をふさぎ、人差し指で眼をふさぎ、中指で鼻をふさぎ、薬指と小指で口をふさいで、ヨーニ・ムドラー(シャーンムキー・ムドラー)を作る。
⑥気持ちよくできる範囲でできるだけ息をとめたら、ムーラ・バンダをゆるめ、ジャーランダラ・バンダをゆるめ、ヨーニ・ムドラーのままで息を吐いていく。
⑦微妙な音の響きや、閉じた眼の前に現れるイメージに集中する。 瞑想や睡眠の前に行なうと良い。ブラーマリーで生じる音は、心をやわらげてくれる柔らかい音なので、不安や緊張を解きほぐし、怒りを和らげてくれる。
いつものように、成瀬貴良先生の本『ヨーガ事典』より。
ヨーガのことならなんでもわかる『ヨーガ事典』です。
【ブラーマリー】はとても心地良いです。
3月の呼吸の時間を大切にしながら行っていきます♪
わかならいことは何でも聞いてくださいね。
また、『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』の学習会では現在第2章【プラーナーヤーマ】を行っています。
ぜひ、一緒に教典から本当の知識を学んでいきましょう。
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加藤