【6月のプラーナーヤーマ】ウッジャーイー・プラーナーヤーマです
Bijaではシャヴァ・アーサナの後、季節にあったプラーナーヤーマを月毎に練習しています。
プラーナーヤーマはサンスクリット語です。(あっ!もちろんヨーガもサンスクリット語です。)
呼吸法と訳されることが多いのですが、佐保田鶴治博士は調気法(じょうきほう)とピッタリな訳を著書の中で使っていらっしゃいます。
本当にこの訳にふさわしく、プラーナ(気/生命エネルギー)とアーヤーマ(伸ばす広げる)という二つの言葉からできています。
呼吸によって取り入れたプラーナ(気/生命エネルギー)を身体の中に留め、さらに身体中に広げていきます。
6月はウッジャーイーというプラーナーヤーマを練習していきます。
やり方を成瀬貴良先生の著書『ヨーガ事典』より紹介します。
【ウッジャーイー(プラーナーヤーマ)】
勝利。ハタ・ヨーガで説かれる八種のクンバカ(プラーナーヤーマ)の一つ。
口を閉じ、両鼻から息を吸うが、このとき気管を半分閉めて微かな寝息のような音を出す。
また、たいへん気持ちがリラックスし、心や霊性に影響を与えるところから、霊的呼吸とも呼ばれる。
「口を閉じ、喉から心臓にかけて響くような音をたてて、イダーとピンガラー(両鼻)から息を吸う。そして、クンバカをした後で、イダーより息を吐く。これは喉から痰を取り除き、消化の火を増大する。これはウッジャーイーと呼ばれ、動いていても休んでいても行なうことができ、水腫やナーディーや身体の根本要素から起こる病気を治す」
『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』第2章51節~53節 『ゲーランダ・サンヒター』第5章69節~72節
《方法 ・1》
①自分の好みの坐法で坐る。
②自然な呼吸の流れに集中し、呼吸が気管を通って伝わって流れていくのを感じ取る。
③何かを飲み込むときのように、喉の後ろの部分をかすかに閉じて呼吸をする。
④吸息も吐息も鼻孔を通して行なうが、声門を部分的に閉じて軽い寝息のような音を出す。
⑤吸う息と吐く息は、長く深くコントロールする。
⑥喉のところから出る寝息のような音に集中する。この呼吸を快くできるだけ続ける。
《方法 ・2》
①息を吸い終わった後で、右手で両鼻孔を閉じて呼吸を止め、アンタラ・クンバカをする。
②ジャーランダラ・バンダをする。
③息を吐いていくときは、ジャーランダラ・バンダをゆるめ、顔を起こし、ウッジャーイーで左鼻から吐いていく。この呼吸を、気持ちよくできる間繰り返す。
ヨーガは実践が大切です。
教室では、1ヶ月をかけてゆっくりと一緒に練習していきましょう。
Bija
加藤