成瀬貴良先生の『ヨーガ事典』から引用してご紹介です。

なので、表記の方法もそれにならっています。

●配列について

・各項目の配列は50音順とし、濁音、半音も清音とみなして配列した。

・各項目は、アイウエオ順であるが、最初にカタカナ表記を、後に日本語の項目を持ってきた。あ行を例に引くと【アーサナ】が先で【愛】は後になる。

・長音に関しては【アーカーシャ】は「アアカアシャ」、【アイエンガー】は「アイエンガア」ととらえ、【アーカーシャ】を先に配列した。

・サンスクリット語と日本語が混在している見出し語については、日本語の項目序列に配列した。

●ローマナイズ表記について

・サンスクリット語やヒンディー語のカタカナ表記に関しては、来外国の言語なので正確な発音の表記は難しく、大学のインド哲学科などの学術機関で使われている表記に従った。

・「e」音や「o」音は長母音なので、それぞれ「エー」、「オー」と表記した。従ってyogaは「ヨーガ」と表記した。

・団体名やシステムの名前として「ヨガ」と記されているものに関しては、そのまま「ヨガ」とした。

*現在サット・サンガで読んでいる『ヨーガとこころの科学』からご紹介しているので、このページは製作中になります。

【ア】行

【ア】

【イ】

【ウ】

【ヴァルシャー】

雨季。1年を2カ月ずつ六季節に分けて、太陽暦の6月16日~8月15日が雨季。

【ヴァルナ】

色。外観。

ヴァルナ制度。

皮膚の色によって身分を分けた古代インドの制度で、いわゆる「カースト」制度区分としても知られている。もとは先住していた色の黒い人たちと、後から入って来て彼らを支配した色の白いアーリア系の人たちとの区別であった。

その後、アーリア圏社会では、その役割によりブラーフマナ(バラモン、祭式を司る)、クシャトリヤ(武力を持ち、国や政治を収める)、ヴァイシャ(一般市民)、シュードラ(上位3階級に奉仕する)の4つに分けられるようになった。やがて、シュードラから、さらに低い階級が生まれた。チャンダーラ、アンタッチャブル、ハリジャン、(不可触民などと呼ばれる人たちである。上位3階級は再生族とよばれ、ヴェーダを学ぶ権利があり、シュードラやハリジャンは一生族とされ、ヴェーダを学ぶ権利は与えられなかった。またハリジャンは不浄のものとされ井戸を使うこともできなかった。

一方で現実にはこれらの階級はそれぞれの決められた仕事と結び付いている場合が多く、世襲的に仕事を受け継ぎ、その閉鎖的な社会の中で生きていく。当然、階級が下に行くほど仕事はトイレ掃除や死体処理など汚く重労働的なものになった。

【エ】

【オ】

【カ】行

【カ】

【キ】

【キールタン】

「神聖なる歌、神々の歌、物語、話」。賛美歌。サンスクリット語ではキールタナ。

サンキールタンともいう。

神々やグルの名前を楽器などに合わせて繰り返し歌う、たいへん情緒的な行法である。マントラよりも音楽的な要素が強い。

もとはベンガル地方でチャイタニヤが行なったもので、彼はクリシュナの名をえながら信者らとともに町を歩いたといわれる。ベンガル出身の聖者ラーマクリシュナは好んでキールタンを歌った。リシケーシのスヴァーミー・シヴァーナンダもキールタンをたいへん重視し、今日でもシヴァーナンダ・アーシュラムでは盛んに行なわれている。

シヴァーナンダの弟子、スヴァーミー・サティヤーナンダは、キールタンをナーダ・ヨーガと位置づけている。

【ク】

【グル】 guru

①重い。重要な。偉大なる。尊敬すべき。厳なる。大切な。師。尊者。尊敬すべき人。父。母。年長者。大切な人。教養的な解釈として「無知という間を払う者」といわれる。

②ヨーガの学習における重要な要素の一つ。古代よりインドでは、ヨーガが成就するかしないかはグルにかかっているといわれる。グルは一般社会での教師や先生とは異なり、ただ単に知識やテクニックを教えるものではなく、なんらかの形で弟子の人格に大きな影響を与える人でなくてはならない。グルの定義は一言では言い表せないほど微妙なものである。インドでは伝統的にグルを神の化身であるかのように尊敬し、グルの口から出た言葉は神の言業と同じものとして聞かなくてはならないとされている。

【ケ】

【コ】

【サ】行

【サ】

【シ】

【ス】

【セ】

【ソ】

【タ】行

【タ】

【チ】

【ツ】

【テ】

【ト】

【ナ】行

【ナ】

【ニ】

【ヌ】

【ネ】

【ノ】

【ハ】行

【ハ】

【バガヴァット】

幸運な。紫拝すべき。神性の。神。尊者。ヴェーダの神々や聖仙、シヴァやクリシュナやヴイシュヌなどを表す尊称。仏数では釈尊を指す。

【バガヴァッド・ギーター】

『バガヴァッド・ギーター』は古代インドの二大叙事詩の一つ、18巻から成る「マハーバーラタ」の第6巻中の一部で700頃(シュローカ)からなる。一頭は16音節二行からなる韻文で、唱え易くなっている。

「美しい、紫高な」という意味のシュリーマットを最初に付けて『シュリーマッド・バガヴァッド・ギーター 』と呼ぶこともある。

バガヴァッドとは「神、尊者、神聖」、ギーターとは「聖歌、讃誦」。インド精神を代表する書物の一つで、プラーナ文献と並んでヒンドゥー教を代表する聖典。

神、ここではクリシュナ神(ヴィシュヌ神)によって説かれたヨーガの教え。この中で、ジニャーナ・ヨーガ、カルマ・ヨーガ、バクティ・ヨーガなどが説かれている。

その特徴は、出家的なヨーガではなく、現実社会の中にありながら最高の境地に達することを説いている。しかも、あらゆる階級の人々を、男女や職業の区別なしに、すべて解説に導くと説いているところに今日多くのインド人に親しまれている理由がある。

原型は世紀前2世紀ころに成立し、世紀後に今の形にまとめられ、その後「マハーバーラタ」の第6巻ビーシュマ編の第23~40章に編入された。

インド北方のクル・クシェートラの地において、カウラヴァの百王子とバーンダヴァの5人の王子が戦おうとするとき、バーンダヴァの5王子の三男アルジュナは親族や友人たちを前にして、同族身内と争うことに意気消沈してしまう。そのとき、戦車の御者に変身してこの戦争に参加していたクリシュナ神はアルジュナを激励し、ジニャーナ・ヨーガ、カルマ・ヨーが、パクティ・ヨーガを洗々と説き、不安を解消させる。

『バガヴァッド・ギーター』の中でさまざまなヨーガを説くクリシュナ様は実在した人物ともいわれている。

彼は部族の名前にちなんでヤーダヴァ、あるいはヴァールシュネーヤとも呼ばれ、また父親の名からヴァースデーヴァと呼ばれることもある。

最古のウパニシャッド(B.C.800年頃)の中にもクリシュナの名前が見られ、ヤーダヴァ族のクリシュナと同一人物とすると、クリシュナは仏数の開祖釈尊よりも古い世紀前 800年以前にいた実在の人と推測される。

クリシュナはヤーダヴァ族の中でバガヴァットとよばれる太陽神を崇拝する宗教を開いたが、この宗教がどのような特徴を持っていたかは分からない。ただ、神への献身的信仰(バクティ)を中心としたものであったといわれている。

クリシュナの死後はヤーダヴァ族の間で、クリシュナ自身が生前に信奉していたバガヴァットと同一視された。もともと『バガヴァッド・ギーター』の原型はこのバーガヴァタ派の教典であり、それが後に『マハーバーラタ』の中に編入された。

『ギーター』はその全編を通してヨーガを説いている作品であるが、とくに三種のヨーガについて説かれていることが分る。

ヨーガは古来より心を統一して解脱する修行法として位置づけられていたが、それを『ギーター』は心の統一のみならず、他の方法でも同じ境地に至ることができると説いたところにその大きな特徴と意義がある。具体的にいうと、知識の道(ジニャーナ・ヨーガ)、行為の道(カルマ・ヨーガ)、神への献身の道(バクティ・ヨーが)の三つのヨーガである。

【バラモン】

カースト制度のブラーフマナのこと。

*詳細は【ヴァルナ】 参照

【ヒ】

【フ】

【へ】

【ホ】

【マ】行

【マ】

【ミ】

【ム】

【メ】

【モ】

【ヤ】行

【ヤ】

【ユ】

【ヨ】

【ワ】行

【ワ】